ロボプロでの学びを基盤に、高専でロボットの知識・技術を深化
国立明石工業高等専門学校
神馬 綾乃さん
兵庫県
- 修了生
ロボット教室に通っていたのは小学校5年生の夏ごろから高校3年生までです。ロボットづくりに夢中になっているうちに、気付いたらより高度なロボティクスプロフェッサーコース(以下、ロボプロ)にも進級していました。
昔からものづくりが好きでブロックを動かしてみたいと思っていたので、自宅にヒューマンアカデミージュニアロボット教室のチラシが届いたとき、両親に「やってみたい!」と言ったのが通学するきっかけです。
実際にロボットを作ることで知った様々な製作工程
ロボット教室に入会して気付いたのは、ロボットを動かすには多くのプロセスが必要だということです。小さな頃からものづくりが好きだったしロボットに興味はあったけれど、これまで完成形のロボットしか見たことがありませんでした。実際に自分でロボットを作ることで、組み立てて回路をつないだり、プログラミングをしたり、さまざまなことを学ばないとロボットは動かせないんだと実感しました。
プログラミングの知識がない状態でロボット教室に通い始めましたが、「難しい」というよりも「やりたい!」という気持ちの方が大きかったです。教室に入ったタイミングが違うと、同じ学年でも私より進んだことをやっている子もいます。彼らの作っているものを見て、「私ももっと先のことをやりたい! これをやったらできるんだ!」とワクワクしていました。それに、教材を作り終えた後、改造できるのも楽しかったですね。「このパーツを変えたらどうなるんだろう? タイヤが早く動くのかな?」と、どんどん「やりたい」気持ちが膨らんでいきました。
高専で活かされるロボット教室での学び
現在は明石工業高等専門学校に通っています。ずっとロボットに興味があったし、ロボット教室に通ったことでもっと詳しくロボットを学びたいという気持ちが強くなっていました。中学校でたまたま明石高専のパンフレットを見た時、「自分のやりたいことが高校生からできるんだ!」と感激。もう、明石高専に行くしかないと思いましたね。
ロボティクスプロフェッサーコースでの学びは、高専でとても活かされています。授業で使うArduino言語は既にロボプロで触っているから慣れていましたし、LEDライトを回路の中でどうつなぐかと言ったことも、ロボプロでやっていたのですぐに要領を掴めました。ロボプロでやってきたことを、高専でより深く勉強しているような感じです。当時と同じことをやっていても、今はしっかり仕組みを理解しているので、「ロボプロでやっていたことはこういうことだったんだ」と高専の授業を通して気付くこともありますね。
学校にロボコンの優勝旗を持ち帰りたい!
学校でいちばん楽しいのは部活動です。来年からはリーダーも務めることになりましたが、ロボット工学研究部に所属していて、「全国高等専門学校ロボットコンテスト」での優勝を目標にロボット製作に励んでいます。私が担当しているのはロボットの加工と設計です。モーターの位置一つで重心も変わるし、動きの制限も変わる。ギアの組み方次第で軽量化を図ることもできますから、どの部品をどこにつけるか、そういったことを考えるのが本当に楽しいです。
将来はロボット開発に携わりたいと思っています。私がロボットに興味をもったのは、テレビを通して東日本大震災の被災地で救助活動をしているロボットを見たことがきっかけ。なので、災害現場で活躍できるようなロボットを新しく開発できたらいいですね。ロボットは、ほんのちょっとのアイデアでいろいろなことができるようになります。そう考えるとロボットの可能性って無限大。私も、その現場に応じた人の手助けができるロボットを設計・製作できるようになりたいです。